先日富士登山についての記録を書きました。
今日は富士登山にて道具の大切さを改めて感じました。
その中でも特に靴について感じたことを書きたいと思います。
なぜ靴が大切と感じたか
それは、靴が合っていないと全工程をクリアするのがとても難しくなるからです。クリアできたとしてもストレス度合いが相当違ってきます。
これは、私が昨年初めて六甲縦走キャノンボールに挑戦したときに感じたことです。靴自体は合っていたのですが、慣らしが十分に出来ておらず靴擦れを起こしてしまいました。痛み止めを持参したので何とか感想はできましたが、精神的なストレスは今でも覚えています。
足のトラブルは、一歩一歩毎回痛いので、距離が長かったり、地形が険しいと相当ストレスが溜まります。
それを経験しているので、私は2回目のキャノンボールの際は、完璧に靴、インソール、ソックス、シューレースをカスタムして足に合わせました。そのおかげか2回目の挑戦は、半分程度の疲労でクリアできました。時間も2時間短縮できたのです。
今回の富士登山では、同じパーティの初心者と思われる若い男性(恐らく20台前半)が靴擦れを起こしていました。一歩一歩本当に辛そうで、見ているこちらも「あーかわいそうだ」頑張れと思うほどでした。
私も長らく、ノンストレスな足に合った靴なのでその辛さを忘れていましたが、彼を見て以前の辛さを思い出しました。
想像以上の痛み
所詮靴擦れでしょ。と思うかもしれません。
日常生活の靴擦れでは皮膚がめくれて出血する程度ですので痛いですが、我慢しようと思えばできるし、薬局によって対処することも出来ます。
登山の靴擦れは初心者では想像つかない痛みが待っています。
それは、日常生活の靴擦れの向こう側が待っています。
向こう側とは?
激痛です。一歩一歩我慢できないズキズキが終わるまで続きます。
骨の痛み
最悪です。
登山では足場の形状は一定ではありません。砂地、がれ場など様々で、傾斜もバラバラです。
平地のように庇って歩くことも難しいので、靴擦れ部分のストレスは、日常生活の数倍です。
舐めていると靴擦れでリタイアも十分あります。
対処方法は?
足に合った靴を選ぶしかありません。
登る山の難易度や形状、距離などを参考にショップの人に相談する。サイズを合わせる。
靴の慣らしをシッカリとする(練習をシッカリとする)
足の状態に合わせて、パーツを組み替える(インソール、ソックス、シューレース)
靴が足に合っていれば、それはもう楽です。
楽と言っても、足が楽です。
筋力がない部分、持久力がない部分はしっかりと練習して体力をつけてくださいね。
命を大切に
今年は富士山での遭難や救助隊の出動が多いようで、いろいろ論争がありますが、そこに参戦するつもりはありません。
ただ、登山は命の危険があります。足を踏み外せば滑落する箇所もあります。脱水を起こしてもコンビニやスーパーもありません。近くに救急車も来ません。極寒で凍えても服も買えません。
救助を要請してもすぐには来れません。
それだけは、どんなに初心者でもわかっていてほしいです。分かったうえで準備をしてほしいと思います。
確かに富士山は、難易度は高くないと言われています。
しかし、それは登山を知っている人が言っていることであって全くの初心者には当てはまりません。
だって、日本で一番高い場所ですよ。
登り初めだって2400m級ですから、この高度が初体験だという人も多いはずです。
初めての環境と言うだけで、身体にはストレスですし、慣らしも必要です。
それさえも、想像できなければ危険が迫るのは必然かもしれません。
私が登った富士宮ルートは、距離は10㎞満たないですが、荒天と高山病もあり体感では30㎞以上の登山と同等でした。
大げさではなく本当に危険があるのです。
挑戦する人は、靴とトレーニング、山の知識を予習したうえで挑戦してほしいと思います。
命を大切に登山を楽しみましょう!!!
P.S 靴についてのアドバイスはBESTAでも行っております。足の形状や正しいサイズも測定可能です。ご相談がありましたら電話orLINEでご連絡ください。